悪役の完成度が圧倒的に高い
今回、ドブラミンゴが「悪」を披露します。この悪さが深くてかっこいいんです。ワンピースの悪役の悪さは今までのジャンプ漫画には無かったものだと思います。例えばドラゴンボールの悪役は、どこかコミカルで憎めない感じがあります。もちろん、地球をふっ飛ばそうとしたり人間を沢山殺したりする奴は出て来るのですが、それはリアリティが無くて悪さを体感しにくいんですね。
要するに心を攻める
身体の傷は治っても心の傷は治らない。ワンピースの悪い奴らは、この真理をしっかりとおさえて行動します。例えばクラハドール。彼は執事を装って信頼を勝ち得ました。しかし、その目的は町を略奪するためでした。単純に支配するとか、危害を加えるとかでなく、騙すとか裏切るとかを計画的に行う悪い奴がバンバン出て来るのがワンピースの魅力です。
そういう意味でドフラミンゴ最高
彼は本当に悪い事を考えているわけです。そもそも記憶を奪ったり、王家を犯罪者に仕立てたり非常に悪いやつですが、今週の彼の悪意は物凄いですね。ここまで悪いと、見ている方は痛快になってきます。
フラストレーションを溜めて
こうして読者のフラストレーションを溜めて、溜めて、最後の決戦に持っていくのがワンピースの黄金パターンです。読者はルフィ達に感情移入し、あいつをやっつけてくれー、となるわけです。うん、さすが、よく出来てるな。