こんなの週刊連載できるわけない
ページ数こそ多くないですが、内容は物凄い濃さです。月刊誌でも、これ一本で3ヶ月くらい持たせられますよ。物凄い。
緻密に表現したいことがあって、それを削って削って、大事なところだけにしたけど、だけど、こんなに文字多くなっちゃいましたっていう、そういう感じだと思います。連載再開してからの密度は異常ですが、今週も一週間で詰められる内容じゃないですね。
十二支んの暗黒大陸での役割を、いちいち説明
一人ひとり、キャラクターの個性に合わせながら、暗黒大陸での役割が発表されます。会社だったら当たり前ですね。出張前に、役割分担を決めて、誰がなにをやるかはっきりさせる。その過程で、実際に行く必要がない人もいるかもしれないし、もっと人が必要かもしれない。とりあえず行くなんていう短絡的な出張は民間企業にはありえません。
ハンター協会も、ちゃんと事前に計画してますよ。正直、この部分だけでも、相当時間かかると思いますね。しかも、ここで決めた役割分担が、あとで物語に影響するわけですよ。
よく考えたらキメラアント編の潜入の時も、細かく作戦とか役割分担を決めていましたね。それを細かく決める描写があったからこそ、ナックルがユピーにシュートを馬鹿にされて、そこまで詰めてきた作戦を無視して、ユピーに喧嘩を売るシーンが泣けるわけです。
今回も、そこまで計算してるんだろうな。だから、そんなのは週刊連載してたら無理に決まってる。無理してクオリティ下がるなら、のんびりやってください。待ちますから。今週の密度と面白さは、本当に、そんな風に思いましたね。
作者は、パリストンが好きだな
屈折野郎パリストンは相当作者のお気に入りですね。話しの中でちょこちょこ出てきます。ああいう、クセのあるキャラクターが好きなんでしょうね。たぶん本当は会長選で退場で、今回は出る予定なかったんじゃないですかね。それが気に入ってしまって再登場みたいな。しかも、ジンと絡ませるという準主役対応。暗黒大陸編の主役はジン、レオリオ、クラピカだと思います。そこにパリストンを突っ込むわけですから。しかも今回パリストンはクラピカと接触しそうな含みがありました。
ミザイストルが、「パリストンはミスリードで、、、」という話をするのですが、そのくだりも、考察が深くて面白いです。一話かけて描けそうなことを、さらっと一コマくらいで披露するところに密度を感じます。
ジンとパリストンはひねくれもの同士
彼らはひねくれ者という共通点があるのですが、そのせいで意外と気があってしまうという演出があるのですが、それが、最高にカッコイイです。
ジンの無精髭が、あまりにカッコイイので、ぼくも真似して生やすことにしました。