【レビュー】 ACMA:GAME アクマゲーム 第3巻 作者:恵広史

ACMA:GAME 第2巻のレビューはこちら
https://mangabito.com/column/20140323-review-acmagame-2/

3巻まるまる潜夜との戦い

3巻からこの漫画の本質に入ってきた気がします。ゲームの駆け引きが中心にお互いの手の内を読み合う展開。なかなかに引きこまれます。今回の巻は一冊まるごと潜夜とのゲームを描いていて描写がどんどん細かくなってきました。

意外とズルがあり

アクマゲームは意外とズルがありなルールです。逆にルールの解釈する際に如何に先入観をなくして考えるかという勝負ですね。そう意味ではゲームが続いていくとゲーム自体の質が変わっていく現象が起こります。それが勝負に緊張感を与えてると感じました。

照朝の生い立ちは信長を彷彿とさせる

織田照朝の生い立ちは信長を彷彿とさせるものでした。父は1代で織田グループを大きくし若くして世を去ります。親戚や周りの大人に付け狙われる織田家。その中で織田家をしっかりと管理して父の志を継ぐ照朝。ほら、なんか信長みたいでしょ。

上杉潜夜と直江大介のスター性

この二人がなかなかにスター性のある過去を持っていて過去編だけでも何巻かやれちゃうような感じです。おそらく潜夜が鍵を手に入れた話なども出てくるのでしょう。主人公のキャラクター設定が際立っているので、こういう強いキャラクターを出しても主人公が喰われません。これはなかなか凄いと思いますね。

潜夜の言葉には賛成出来ない

潜夜が照朝に対して、責任を背負ってしまって自分の人生を生きていないと言いますが、これは到底同意できませんね。責任を背負って生きるのが照朝の自分の人生ですし、なんの責任もない人生なんて、全然輝いてないじゃないですか。「人生は責任があるから面白いんだぜ。」と、この高校生に言ってやりたいですね。

-講談社 「ACMA:GAME」 作者:恵広史-