バトル物と教育ものを行ったり来たり
この作品の不思議な魅力として、2つのジャンルを行ったり来たりする部分があります。ドラゴンボールなどのバトルものと、ルーキーズのような教育ものです。その2つをシームレスにいったりきたり、時には混ざったりしながら展開する物語が心地よく面白いです。
今回は教育もの
個人的には教育ものの回が全体的に好きです。表面的な、模範的な教えはなく一捻りして、それでいて王道の結論に「ああそうだよな」という納得感と爽快感を与えてくれます。
で、今回のタイトルは「間違う時間」です。
もうタイトルの時点でいいんですね。最高です。
見出し 人生に間違いがないと人生を間違う
これぼくの好きな言葉なんです。ちょっとした言い回しを変えて、人生と間違いについて語った言葉です。
ようするに、日々のなかで色々な間違いをしてすごしていくことによって成長できる。逆に間違いがないような人生だと、人生そのものが、大きな意味で誤りだったとなってしまうという意味の言葉です。
これはいろいろなパターンで解釈できますが、たとえば起業したいと思っていて、でも、冷静に考えれば、損得で考えれば間違った選択だと自分で分かっているとしましょう。で、起業せずに間違いのない人生を送ったけど、死ぬ間際に、やっぱり挑戦すればよかったと後悔する。これは間違いのない人生を送ったけど、人生の選択を間違ったといえますね。あとは、単純に細かい日々の間違いから、色々なことを吸収して、大きな間違いをしなくなるという意味もあると思います。
今回生徒たちは間違いから学ぶ時間
で、彼らは、まだまだ子供ですから、いろいろな間違いをする余地が残っています。おとなになってからじゃ許されない事も子供だからと許される部分もあります。ただ、彼らは普通の子供ではありません。世界を揺るがすバケモノを殺すためにトレーニングされた常人離れした能力を持つ子供です。だから、小さな過ちでも、周囲に掛ける迷惑は大きくなってしまいます。大きな力を持つからこそ、年齢は関係なく精神的に大人にならなければいけないのです。そういう意味でも、普段から沢山間違って、人より早く成長しなければなりません。
うん、今回も面白いな。暗殺教室。