たぶん、そろそろ最終回。 【感想】 聲の形 第41話

嵐の前の静けさ

大体この作品は何か大きな事件が起こる前に少し将也にご褒美を上げるんですね。ちょっといい思いさせておもいっきりダメにする。たとえば映画製作なんか酷かったですね。友達できて青春を取り返すぞーってやってる最中に、あのざまですから。で、今週、将也は、なんかもう最高だったと思います。もうこのままでいいやっていう、そういう感じですね。このあと、こわいなー。

正直、最早、イジメ問題は解決でいいのかと

イジメの問題って普通は解決することはないと思います。たとえばイジメっ子が謝っても、それでいじめられっ子の心の傷が解決するわけじゃないし、一度仲良くなって友達のようになっても、ちょっとしたことで過去の傷が蘇ることもある。基本的にイジメはなんとなく忘れていくしかなくて、解決らしい解決はないと思うんですね。ただ、将也と硝子に関してはもういいのかなと。

将也は、本当に硝子が好きなんですね。

で、彼女も将也が好きです。それで二人で仲良くやっていけるなら、もう過去のイジメもいいじゃないですか。忘れられないほどのヒドイイジメでもなかったというか、硝子にとって、そういうものだったみたいだし、最早、ほかの人がガタガタ言うような状態ではないですよ。今回は硝子の母親ですら、将也を許したような描写がありましたし、もうそれ以上ないでしょう。真柴なんか全然関係ないし、長束君だって気にするわけないですよ。

自覚しているだけまだマシ?

どの程度のイジメかにもちろんよるでしょう。あくまで、この作中で硝子がされたことに限定します。自分が人をイジメたと自覚している連中はマシなほうです。ちょっとからかった、ふざけただけ、そんな風に思っている人のが多いはずです。将也を責めることはできるのでしょうか。もちろんイジメている連中を止めるというのは当たり前で、それとは別で、すでに反省しきって、被害者である硝子にも許されている将也を責める資格が誰にあるというのでしょうか。

最早、この物語は終わりに向かってる。

将也は、一番許されるべき人に許されてしまったから、もうこの物語は終わりなのかもしれません。友情の行き違いを描いていっても、いままで以上の盛り上がりはないでしょうし、不自然になっていくだけだと思います。そろそろ最終回と予想します。そうなったらマガジンはしばらく買わないなあ。