サッカー漫画考察 アナザー「ジャイアントキリング」

「ジャイアントキリング」を読み返してみました。

この漫画の焦点は、イーストトウキョウユナイテッド(ETU)監督の達海猛が、頭脳的な采配で勝利し、時にはビッグクラブを相手に番狂わせ―いわゆるジャイアントキリングを起こす展開に当たり勝ちです。実際、そういう描写がメインの漫画なので当然と言えば当然なのですが、個人的には、それ以外の箇所にも魅かれるものがありました。

クラブの経営を巡って、フロントの人間関係の軋轢や葛藤、チームの応援を巡っての新旧サポーター間の対立、プレイヤー各自の自身の選手としてのありかた、そしてこれから先の道の模索…そう言った面も描写されているところにも、あらためて読みごたえを感じました。

とあるサイトで、この作品についてコメントしている方(サッカー部経験者)がいて、面白い作品だが、戦術とかそう言った理論的な話が多くて、今一つのめり込めなかったと言ったような感想を述べられていましたが、こういう作品こそ、色々な形でサッカーに関わっている皆さんに一読いただきたい、そう思いました。

チームを応援する形はひとつだけなのか?

子供が怖がるくらい、行き過ぎた過激な応援が本当にクラブや選手のためになっているのか?

クラブの地域との交流や地域での在り方とはどうあるべきか?

クラブ運営で何が重要なのか?何を忘れてはいけないのか?

選手にとって「クラブへの恩を忘れない」という言葉の意味とは?

選手の伸びしろとは?若い選手だけの特権なのか?ベテランは本当に伸び止まっているのか?

サッカーという競技はシステムありきとは言え、もっと自由であるべきではないのか?

「この国の今年のサッカー界、俺が面白くしてやるよ。」達海猛のこの言葉の中に、プレイする側も見る側も運営する側も…サッカーという競技に対して、もっと自由な発想で接してもいいのではないかという提言が、この作品の奥にあるように感じました。

この作品はもっと深く読もう…。

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