自分自身の浅ましさに気づくのが一番つらい。 【感想】 聲の形 第38話

今週は痛かった

将也が自分の保身を考えた行動を取ります。それを見透かされて、全部が逆効果。それで結局最悪の結果に。
実際、自分の過去の過ちがバレるのは仕方ない部分もあるし、それは、精神的には、それほどのダメージはないと思うんですね。硝子との人間関係も修復されてきているし。
「過去があったから、俺は一生硝子に償わなければいけないとかんがえている」
そんな風に毅然としていれば、自分も恥ずかしくないし、周りも、むしろ応援したい気持ちにもなる。少なくとも理解者は出てくる。
しかし、今回の将也の行動はそれと真逆でした。過去の過ちを取り繕おうとして、それが人に伝わって、挙句の果てには俺だけが悪いわけじゃないという言い訳。このダサい言い訳は致命的に自分の自尊心を破壊しますね。

結局、俺は反省してないのか
そんなに人によく見られたいのか
イザというときに、責任から逃げる人間なのか、

ようするに、自分自身の浅ましさに気がつくわけです。
これは人間にとっては非常にハードなことです。もう自分への自信とか、今までの努力とか、全部、無駄なことだったように感じます。
穴があったら入りたいとはよく言ったものです。今週の彼は、まさに、そんな状況だったでしょう。

女神登場。手を引っ張ってくれる。

絶望的な将也の前に女神が登場します。植野です。彼女はやっぱり将也が好きなんでしょうかね。はっきりとはわかりませんが、とにかく植野が登場します。彼女の顔には基本バツが付いているのですが、今回は最初のコマだけはバツなし。しかも、ものすごく可愛いです。
そして将也を助けます。これは硝子との三角関係の勃発でしょうか。最初の頃の殺伐としたイジメ問題から、ずいぶんと平和的になってきました。

それが成長ってことかもしれない

彼らは高校3年生でしたっけ。そうなってくると思春期も終わりにさしかかっています。未熟人間であった小学生、中学生が終わり、イジメという殺伐とした問題に人間的な成熟で対応ができるようになってきたのだと思います。大人になっていくというのは、こういうことなのかもしれません。
それにしたって今週の将也は痛かった。もし自分がああいう状況で、ああいう行動取ったら、恥ずかしくて恥ずかしくて、のたうち回りますね。作者の表現力は本当にすごいと思います。
ちなみに高校生とか大学生くらいは半熟人間ですね。で、いつしか、人は完熟になるのですが、すぐに熟しすぎて腐臭を放ってしまう。人生は短いものです。

コメント

  1. アバター アルパッカ より:

    僕には、保身は川井の方だと思いました。石田は保身というよりも、単純に、永束や真柴などとの今の友情を壊されたくないという思いで、声を荒げたんだと思います。中学の時は言い訳せずに肯定していましたし。
    「情けない」「恥ずかしい」というより、友情が壊されてしまった、また孤独になったと考えたから、絶望したのだと思います。
    それにしても、真柴は誰からいじめの詳細を聞いたのか気になります。「耳なし芳一」は偶然とは思えませんし、「言っていない」という川井の言葉は嘘とも思えないですし。